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北海道 北海道ですが、地方の大会とテストと重なることなど多々あります。そこまで操作することは無理なんです。

 

島根県 学校長が出すか出さないかということよりも、生徒個人の選択権の問題だと思うのです。子どもたちが、部活動に対してどういう思いをもっているかということ、保護者がどれくらいの理解をもっているかということ、それによって地域の行事への参加を選ぶか、中体連行事への参加を選ぶかが決まると思うのです。中体連行事を優先させろということではなくて生徒がどちらを選ぶかということだと思います。日頃の指導から、そういうところへ、生徒の気持ちをどういう風にもってこれるかということだと思います。
3県の先生にそれぞれお伺いしたいのですが、必修クラブの部活代替について大きい学校だと、生徒の選択肢がたくさんあるが、和歌山県の発表にもあったように、50人以下の生徒数で、教員数も限られているようなところでは、活動する部数も限られてきます。小さい学校ほど、生徒指導上の意義から、生徒全員を部活に加入させ、地域特有のスポーツを3年間させるというような形、そういう形が、実際私たちの県にもあるのですが、そういう入部のシステムと実際の生徒たちを、今後生涯スポーツで結びつけていくとき、生徒の自発的な欲求で部活動があると思うので、そこをどう考えるかということです。実際小さい学校ではどうしようもない実情があると思います。それぞれ3県の先生は、どうお考えでしようか。

 

魚谷先生 基本的には、部活動は生徒が選択して入るものだと思います。ですから、日高郡のような極端な話、男子は野球、女子はバレーボールしかなくて、運動部に入ろうと思えばそれしかできないという状態は好ましい状態ではないと思います。
しかし、現実的には、生徒数や教員数の関係で、多くの部の開催が困難というように判断されてのことが現況かと思います。

 

信田先生 部活というのは、選択権が子どもになければならないと思います。参加するしないは自由に選べる道だと思います。しかし、小さい学校とか、少しくらい規模が大きくても、自分のやりたい部活が開設されていないという問題があって、例えば北海道の札幌でもそういうことがあって、去年あたりも北海道の新聞で特集を組んだりして問題になりましたが、いろいろ論議されるところです。
指導者がいない、設備がない、地域によっては伝統があって決まったクラブで実績をあげているというようなところでは、生徒がやりたいからそのクラブをつくるということはできないので、難しい問題があると思います。基本的には個人の自由は尊重しなければなりませんが、学校という公的場面ですから、そのなかでは運というか出会いというものだと思います。

 

宮脇先生 私も全く同じで、そういう小規模校の子どもたちはかわいそうだと思いますがそれではどうするかというと、我慢しろよと言うくらいしかないです。何かいいご意見があれば伺わせていただきたいです。

 

司会者 人数が少なくなると、いろいろな悩みが出てくると思います。パネラーの先生以外で、そういう悩みの解決方法など、お話しいただける方はいませんか。

 

静岡県 大規模校、小規模校という問題で、私は静岡県浜松市で、非常に部活動が盛んですが、学校はどんどん小規模化していて、少し山手にいけば全校生徒二十数名という学校もあります。そこでバレー部を作りたい、野球部を作りたいといって

 

 

 

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